みなとまちアニマルクリニック(清水区動物医療センター)は、心臓病・腎臓病・麻酔に力を入れている動物病院です。

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7月19日火曜日の診察時間です。発熱性好中球減少症について。静岡市清水区の動物病院、みなとまちアニマルクリニックです。

こんにちは。大山です。

7月19日 火曜日の診察時間です。

午前中は 9時30分 から 12時 まで

午後は 17時 から 20時 まで(受付は診察終了30分前まで)となります。

よろしくお願いいたします。

一般的に抗がん剤治療による副作用の中で

最も多く認められるのが消化器症状と骨髄抑制です。

L-アスパラギナーゼによるアナフィラキシーや膵炎

ドキソルビシンによる心毒性や

シクロホスファミドによる出血性膀胱炎など

その薬剤特有のものもありますし

腫瘍崩壊症候群というような腫瘍が抗がん剤によって小さくなっていく過程で起こる合併症もあります。

が、

程度の差はあれど、大体どの薬剤も共通して起こる可能性があるのが消化器症状と骨髄抑制です。

消化器症状は文字通り消化器の症状なので

いわゆる嘔吐や下痢などの症状ですね。

これはイメージしやすいかともいます。

抗がん剤=吐く、みたいなイメージを持たれている方も少なくないと思います。

(実際は制吐薬により、嘔吐によって苦しむということは多くありません。)

一方、骨髄抑制というものはあまりイメージがつきにくいかと思います。

骨髄って何をしているところ?と言われれば

ざっくり言うと、血液の細胞を作っているところです。

赤血球、白血球、血小板などができるところですね。

これら3つの系統の細胞はそれぞれ身体の中での寿命が違いまして

この中で最も短いのが白血球になります。

抗がん剤はこの骨髄が血液の細胞を作る役割を抑えてしまいます。

これを骨髄抑制と呼んでいるわけですね。

抑制されるとどうなるでしょうか?

骨髄の中で赤血球、白血球、血小板が作られなくなるため

これらの数が減ってしまいます。

中でも、白血球は寿命が短いため

一番最初に骨髄抑制によって数が下がってきてしまうのは白血球とされています。

じゃあ、白血球が下がるとどうなるのでしょうか?

白血球、中でも好中球という細胞は

外敵から身を守るための戦士みたいな細胞です。

その戦士たちの数が少なくなってしまった身体はたちまち感染が起こりやすくなってしまいます。

このように

抗がん剤治療中などに起こる白血球減少によって

感染が生じ、発熱が起きた状態を発熱性好中球減少症(FN)と呼びます。

このFNは、早急な対処を取るべき状態であり

この発熱した状態を放置しておくと、敗血症に陥り命を危険に晒すこととなります。

FN自体は、早急に適切な対応を取ることによって

大事に至ることは少ない病態ではありますが

発見が遅れることが命取りになります。

そのため、当院で抗がん剤の治療を行う場合は

基本的に自宅での体温測定をお願いしております。

少しの体温上昇でも見逃さないようにするためです。

過去のセミナーで、一度の発熱をスルーしてしまい

半日来院が遅くなったために命を落としたという事例もありました。

何度もしつこいですが、FNは早期発見が非常に大事な病態です。

じゃあ、骨髄抑制を起こさせず、白血球が下がらなければ良いのか?という話になってしまうかもしれませんが

骨髄抑制の程度が重度であった症例のは方が

抗がん剤による治療成績が良かったというデータがあります。

それは至極当然な話でありまして

骨髄抑制がかかっているということは

それだけの抗がん剤が腫瘍にも効いている可能性があるということになります。

せっかく抗がん剤を入れるのなら効かないと意味がないので

白血球というのはできれば下がって欲しいわけなのです。

難しいですよね。

結局のところ、白血球が下がるくらい抗がん剤が効いて欲しいけど

効き過ぎてしまうと副作用に悩まされる可能性が出てくるという感じでしょうか。

それでも

薬剤の副作用は、きちんとした対策方法を知ってそれを講じることができれば

ほとんどの場合、治療におけるQOLを下げることはありません。

要は、きちんと知って対策を打つことができるかという話です。

どんな薬剤もそうですが

薬を使用するにあたって、そのメリットとデメリットや

起こりうる副作用に対する対策方法などをきちんと熟知した上で使用することが大切になります。

当たり前のようではありますが

これを講じることで、多くの場合、良好な抗がん剤治療というものを進められるのではないかと思います。

それでは、今日はこのへんで失礼いたします。

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