みなとまちアニマルクリニック(清水区動物医療センター)は、心臓病・腎臓病・麻酔に力を入れている動物病院です。

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6月23日木曜日の診察時間です。ROSC率と心肺停止後について。静岡市清水区の動物病院、みなとまちアニマルクリニックです。

こんばんは。大山です。

6月23日 木曜日の診察時間です。

午前中は 9時30分 から 12時 まで

午後は 17時 から 20時 まで(受付は診察終了30分前まで)となります。

よろしくお願いいたします。

今日はCTについて書くと昨日は言っておりましたが

またそれは今度にするとして

今日は心肺停止(CPA)というものについて少し書いていければと。

CPAとは文字通り、心臓による拍動も呼吸も止まってしまった状態です。

CPAに陥った状態から、心臓が再び動き出す事象を自己心拍再開(ROSC:ロスク)と言います。

ロスクしなかったら動物はそのまま死に至ります。

このロスクを達成する確率をROSC率と言いますが

報告によっては

獣医療におけるROSC率は13〜35%

生存退院率は3〜6%とされており

CPAというものは非常に予後の悪い状態です。

実際はもっとROSC率の高い施設も増えてきていると思いますし

当院も2年前と比較すると、ROSC率は大幅に向上しているように感じます。

ただ、ROSCを達成したとしても

そのあとに無事に元気になって退院できるのか?という点はまた別の話になります。

上記の生存退院率のデータ通り、その達成率は高くありません。

心肺停止時間が長かったことに起因する脳障害

心肺停止後症候群と呼ばれるような重篤な病態の存在など

色々と原因はあるのだと思うのですが

人医療ですら越えることのできる確率がとても低い壁になります。

そんなに低いなら最初からROSCを目指す必要があるのか?と問われてしまいそうですが

1%でも可能性があるのであれば、やはりそこは諦めたくはないと思ってしまいます。

自己満足じゃん、と言われれば完全否定はできないかもしれません。

ただ、犬さん・猫さんが生きている状態でご家族と1分でも1秒でも過ごすことができる

その状況を作り出すことが、うちの病院の存在意義の大きな部分を占めていると僕は考えています。

いや、ほんと批判されると思います。

生きていればそれでいいんですか?とか言われるのかもしれません。

でも、たとえそれが限られた数時間だったとしても

生命を維持できているからこそ意味のある時間ってあると思います。

そこに価値を感じるかどうかは人それぞれなのかもしれませんが

少なくとも僕自身はその時間を作るために仕事をしています。

でも、結果として、最終的に元気な姿にできなかったことは申し訳ありません。

奇跡でもなんでもいいから起こして元気な姿にしてあげられる力がほしいです。

知識・技術・スタッフ数・チームワーク・医療機器

あらゆるものをアップデートして、壁に挑戦し続けるしかないですね。

今日はこのくらいで失礼します。

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