みなとまちアニマルクリニック(清水区動物医療センター)は、心臓病・腎臓病・麻酔に力を入れている動物病院です。

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5月14日土曜日の診察時間です。静岡市清水区の動物病院、みなとまちアニマルクリニックです。

こんばんは。大山です。

5月14日 土曜日の診察時間です。

午前中 9時30分 から 12時 まで(受付は診察終了30分前まで)となります。

よろしくお願いいたします。

『ショック』という言葉から何を連想されるでしょうか?

何か悲しい出来事があってショック・・・

そんなことを思いつく方もいらっしゃるかもしれませんが

医療におけるショックとは組織の低酸素のことを指します。

人が生きていくためには組織に酸素が必要です。

酸素が必要なのはATPというエネルギーの素みたいなのを合成するためです。

酸素があれば好気性代謝によって多くのATPを作ることができますが

酸素がないと嫌気代謝によって乳酸と少しのATPしか合成できません。

ATPが不足すると細胞障害を引き起こし、多臓器不全に陥ってしまいます。

ショック=低血圧と勘違いされている人もいるのですが

血圧が落ちていなくても組織が低酸素になる病態は存在するため

ショックかどうかの定義に血圧は絶対ではありません。

酸素需給バランスの障害や組織での酸素利用障害によって

組織が低酸素になった状態を『ショック』と呼ぶのです。

ショックはその病態から大きく4つに分類されます。

①循環血液量減少性ショック

めっちゃ出血・脱水があったりで血管の中に液体が少なくなるイメージです。

②血液分布異常性ショック

アナフィラキシーや敗血症なんかで血管がぱっかーんと拡張してしまい血圧が落ちてしまう感じ。

③心原性ショック

心臓の機能不全により血液を上手く拍出できなくなり全身に血液を送れない状態です。

④閉塞性ショック

心タンポナーデ・肺血栓塞栓症なんかが原因で心臓に血液が戻って来れなく感じです。

どのショックの患者様が来院したとしても

最初のショックの定義を念頭に置いて

大事なのは組織に酸素をどうやったら上手く届けられるようになるか?を考え続けることです。

酸素を届けないといけないので、酸素療法は行いますし

循環血液量が少ないなら輸液や輸血を考慮します。

血管が拡張しているなら血管収縮薬を使います。

心臓の収縮が上手くいっていないなら強心薬を使うかもしれません。

緊張性気胸や心タンポナーデがあるなら、すぐに胸に針を刺さねばなりません。

こういう子達の多くは

ぐったりしている、立てなくなった、呼吸が早い、などの症状で来院されます。

今までの内容から

『ショック』という病態は

一分一秒でも早く治療介入しないと命の危険が差し迫っている状態であることは

想像できるかもしれません。

動物たちは自分で自分の不調を訴えることはできません。

もちろん救急車を呼んで欲しい、などとは言ってもくれません。

結果として、動物病院に来院されてから

どのくらいの時間で診断・治療に至ることができるか?が勝負となります。

そのためには何が必要でしょう?

院内にいるスタッフ全員が迅速な身体検査を行うスキルを持っており

その中の誰か一人でもショックの子が来院したことに気づくことができれば

すぐにでも病院全体でその子の治療にあたることが可能となります。

身体検査は聴診器一つ持っていれば、獣医師・動物看護師の誰でも可能な検査です。

駐車場や待合室でぐったりしている動物の緊急性にいち早く気づくことができ

『急患です!!』とスタッフ全員に伝達できれば

病院の裏では、検査・治療の準備を行うことができるわけです。

そこで1分でも1秒でも時間を短縮できることが

結果として一人の犬さん・猫さんの命を救うことに繋がります。

今日は何でこんなことを書いているのかというと

人のICUの本を眺めていたら

やっぱり上記のような状況を僕は毎日待ち望んでいるんだなあ、と思ったから

というただそれだけです。

物凄く不謹慎なのかもしれませんが

ショックの子の循環が改善し、体温が戻って、呼吸が落ち着いて

立てるようになって、食事が取れるようになって・・・

というような瞬間が、僕の中で自分の存在意義を再認識できるとでも言いますか

自分が仕事をしている意味があると思える瞬間なわけです。

もちろん、どうしようもできない絶望的な状況に直面することも少なくありません。

ですが、動物たちをみていると

生きるのを諦める子っていないと僕は思っているんですよね。

本人が諦めていないのに主治医が諦めたらいかんでしょ、と思うわけです。

長々と読みにくい文章で申し訳ありませんでしたが

僕が獣医を続けている一番の理由は、たぶん命を救いたいからだと思います。

他にも理由はたくさんあるんでしょうが、それがおそらく一番なのだと思います。

やっぱり急性期の世界は魅力的ですね。

ショックの子に飼い主様ができることは少ないのかもしれませんが

お家の子がぐったりしているなと感じたら1秒でも早く動物病院に行くことぐらいでしょうか。

それが一番大事な気もします。

おかしいな?と思ったら早めの来院をお勧めいたします。

それでは、今日はこのへんで失礼いたします。

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