みなとまちアニマルクリニック(清水区動物医療センター)は、心臓病・腎臓病・麻酔に力を入れている動物病院です。

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3月7日月曜日の診察時間です。ワクチン接種によるアナフィラキシーについて。静岡市清水区の動物病院、みなとまちアニマルクリニックです。

こんばんは。大山です。

3月7日 月曜日の診察時間です。

午前中は 9時30分 から 12時 まで

午後は 17時 から 20時 まで(受付は診察終了30分前まで)となります。

よろしくお願いいたします。

少し前から当院の待合室にも掲示しておりましたが

本日の午後は、アナフィラキシーについてのセミナーがありました。

午前中は大変込み合いご迷惑をおかけしましたが

午後は比較的診察も落ち着いており

合間合間で聞いておりました。

見逃したところも多いため、後できちんと復習しようと思います。

新型コロナウイルスに対するワクチン接種が話題になったこともあり

ワクチン接種の後に、アナフィラキシー症状を呈することがあるという認識がここ2年で広まっているかもしれませんね。

犬さん・猫さんの混合ワクチン接種、わんちゃんの狂犬病ワクチンに関しても、それは例外ではありません。

今日ご紹介のあった論文の中で

2004年から2019年のおよそ15年間の国内のワクチン接種後のアナフィラキシーの発生率を示したものがありました。

狂犬病ワクチンに関しては

アナフィラキシー症状を呈した割合が 0.015頭/1万頭

死亡した割合が、0.010頭/1万頭 だそうです。

わんちゃんの混合ワクチン接種後に関しては

アナフィラキシー症状を呈した割合が 7.2頭/1万頭

死亡した割合が、0.2頭/1万頭 という報告でした。

この数字を多いと捉えるか少ないと捉えるのかは人それぞれかもしれません。

この結果から言えることとしては

狂犬病ワクチンはアナフィラキシーが起こりにくいということです。

100万頭に1.5頭ということなので

人が雷に打たれる確率と同じくらいのイメージになるかと思います。

一方で、わんちゃんの混合ワクチン接種に関しては

アナフィラキシーの発生率は狂犬病に比べると高くなります。

症状を示す確率がおよそ1500頭に一頭ぐらいなので

狂犬病ワクチンの数字を見ると少し多く感じてしまうかもしれません。

ただ、車を運転する人が一年間に事故を起こす確率がおよそ120人に一人ぐらいなので

それと比較すると、ワクチン接種は安全なようにも感じます。

猫ちゃんに関してのアナフィラキシー発生率に関する詳細はわからないようです。

しかし、述べられていたのは

猫ちゃんのアナフィラキシーの症状としては呼吸器症状が多いということ

かつ、重症例が多いということでした。

僕自身、わんちゃんのアナフィラキシーの症例は何人か経験したことがありますが

実際に猫ちゃんのアナフィラキシー症状を呈した子とは出会ったことがありません。

あまり多くはないのだと思います。

ですが、先日の全身麻酔の話と同様に

ワクチン接種の後に起こるアナフィラキシーの発生率は決してゼロではありません。

もちろんそれはワクチンに限らず、抗菌薬や鎮痛消炎剤、麻酔薬などにも言えることではあります。

発生率がゼロではない以上

ワクチン接種の時や薬剤を使用する時というのは、それなりの覚悟が必要となります。

今回のセミナーでもお話がありましたが

アナフィラキシーについて一番大事なのは、『準備』です。

その準備に含まれることとして、アナフィラキシーに対応するための薬剤などはもちろんのことですが

まずはアナフィラキシーだと診断できないといけません。

その後、どういった順番で処置を進めていくかを知っておかないといけません。

それを獣医師だけでなく、動物看護師、受付スタッフ、院内にいる皆んなが知っておく必要があります。

それを日常からシミュレーションしておくことで、いざという時の対応が迅速になれます。

セミナー内で挙げられていた実症例のパグさんは

ワクチン接種後、20分で亡くなったそうです。

対応した先生は何が起こったかわからず、頭が真っ白になってしまったということでした。

臨床歴何十年という先生だったそうです。

その先生は、アナフィラキシーについて知っていれば助けられたのかな?とおっしゃっていたそうです。

実際、重症のアナフィラキシーの死亡率はおよそ15%とされています。

この数字は、救急のスペシャリストの獣医師がいる施設内でのデータです。

それでも85%しか救えないそうです。

普通の一次診療の動物病院だともっと救命率は落ちるような気もします。

ワクチン接種後のアナフィラキシーの発生率は先ほども申しました通り

比較的低い数字だとは思います。

ただしゼロではありません。

ゼロではない以上、ワクチン接種を行う者として、それに備えておかなければなりません。

緊急事態の対応ができないのに、飛行機のパイロットになることはできないと思います。

ブレーキの踏み方がわからないのに車で公道を走ることは許されないことだと思います。

ワクチン接種の診察という行為は

新人獣医師が任されることも多く、一般的には軽く見られがちな診察内容なのかもしれません。

ただ、そういった緊急事態に対応できる知識・技術があってこそ、臨むべき診療だと僕は思います。

そこを新しい先生にはきちんと教えてから診察に立ってもらうつもりでおります。

本日はワクチン接種後のアナフィラキシーの話でした。

犬さん・猫さんのワクチン接種に関してご質問のある方は、当院までお越しいただければと思います。

よろしくお願いいたします。

それでは、今日はこのへんで失礼いたします。

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