みなとまちアニマルクリニック(清水区動物医療センター)は、心臓病・腎臓病・麻酔に力を入れている動物病院です。

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1月5日水曜日の診察時間です。抗菌薬の適正使用について書いていきます。静岡市清水区の動物病院、みなとまちアニマルクリニックです。

こんばんは。大山です。

1月5日水曜日の診察時間です。

午前中は 9時30分 から 12時 まで

午後は 17時 から 20時 まで(受付は診察終了30分前まで)となります。

よろしくお願いいたします。

当院が所属しているVES(https://ves2020.com/)という団体は

獣医麻酔集中治療に関する知識について日々アップデートさせてくれる

貴重な場となっております。

その中で、毎月有料動画をアップしてくださるのですが

今月から、抗菌薬についてのシリーズが始まりまして

楽しみがまた一つ増えました。

抗菌薬は世間で言うところの抗生物質に相当し、細菌感染がある時に用いられる薬剤です。

ですが、厳密には抗生物質とは自然界で微生物が産生する物質を指す言葉で

一般的に使用される人工的に作られた薬剤を指す言葉としては適切ではありませんので

以下、抗菌薬という言葉で話を続けていきます。

抗菌薬の使用に関しては

このブログにおいても何回か書いてはいますが

今日初めてここを読む人もいるので

何回でも同じ話は繰り返させていただこうかと思います。

抗菌薬は先ほども述べた通り

基本的には、細菌感染が成立した状態に適応となる薬剤です。

なので、感染が成立していないのに使うべきではありません。

この抗菌薬の乱用は医学領域でもかなり問題になっておりまして

適切な抗菌薬の使用というものが呼びかけられております。

その問題は、獣医療の現場でも比較的多く認められ

膀胱炎の症状があるから、細菌がいるかはわからないけど抗菌薬を使用します、みたいな場面や

下痢をしているからとりあえず抗菌薬を出しておきますね、みたいな場面が

多くの動物病院で今もな連日のように繰り広げられるております。

あとは、一次診療の現場で特に多いのではないかなと思うのが

爪が折れて出血しているから抗菌薬を使います、とか

褥瘡があるから抗菌薬を使います、みたいなのは本当に多いなあと感じます。

いや、別に感染があるんならいいんですよ?

ちゃんと患部から採材して、細菌が好中球に食べられている(感染が成立している)ことを確認して

きちんと培養検査にも出して細菌の種類や有効な抗菌薬の種類も調べた上で

そこまでやって使用するのなら適切な使用と呼べると思います。

ただ、多くの場合、無闇矢鱈に抗菌薬を乱用するケースが目立っています。

特に獣医療の悪しき習慣の一つと僕が思うのは

動物用の抗菌薬の注射製剤で

一度打つと2週間効果のある薬というものが存在することです。

確かに、どうしても投薬ができない子などには適応になることもあるのかもしれませんが

抗菌薬も色々な種類がありまして、それぞれの薬に効果のある細菌の種類というものがあるんです。

なので、すべての細菌にその注射薬が効くわけではないんですね。

それなのに、やたらめったらその注射薬を打ちまくる先生がたくさんおりまして

どうしたもんかと困るケースが多いのです。

何で抗菌薬を使い過ぎるとダメなの?と思うかもしれません。

ご存知の方も多いかもしれませんが、抗菌薬を使い続けると耐性菌というものが一定の確率で発生します。

というよりも、普段は少数派であった薬剤に耐性のある細菌たちが

抗菌薬の投与によって正常な細菌達の数が減らされることによって、増えてきてしまうわけです。

そうすると、抗菌薬を使い続けられている犬さん・猫さんの身体は耐性菌まみれみたいになってしまい

本当に抗菌薬が必要な時に使える薬がなくなってしまいます。

同時に、その子が生活している環境中にも耐性菌が増える可能性もありますので

お家で一緒に生活しているご家族にもその耐性菌が蔓延してしまうリスクもあります。

適切に抗菌薬を使用するということは、犬さん・猫さんだけでなく、そのご家族を守ることにも繋がります。

と、このブログでこういうことを書いても

なかなかそういった考え方が広まるわけでもありません。

なので、せめて当院に来ていただいている患者様とそのご家族だけでも守りたいな、と思っています。

当院の方針としまして

去勢手術や避妊手術を受けた犬さん・猫さんに対して

術後に抗菌薬を処方することもありません。

急性下痢や浅在性膿皮症の子に対する抗菌薬の使用もやめました。

感染性膀胱炎以外の膀胱炎の子に対しても抗菌薬を使用しておりません。

火傷や褥瘡なども感染を認め無い限り、使用は避けておりますし

抗がん剤治療を実施している子に対する予防的な抗菌薬使用もしておりません。

そうすると、抗菌薬を処方すること自体かなり減りました。

ただ、使用をやめたことで、何か問題が起こったかというと、そこは全くありませんでした。

むしろ、病院内での耐性菌発生率が減っているのか

実際に培養検査に出した場面でも使用できる抗菌薬の種類が多いように感じます。

本当は地域全体で、抗菌薬の乱用はやめましょうと協力していくのがいいのでしょうが

なかなか悪しき伝統を変えるのは難しいように感じております。

動物病院側から変えていくが難しいのであれば

せめて飼い主様側から変えていけばいいのではないか?ということで

こういったブログを書いております。

今は、インターネットも普及し、飼い主様側も理論武装できる時代になりました。

自分なりに調べ上げて、動物病院で行われていることに疑問を感じるなら

素直に先生に聞いてもらうのもありだと思います。

本当に根拠があっての治療であれば、嫌な顔はされないと思うのです。

そうやって、病院と患者様の双方が協力していくことで

結果的に動物達のためにもなるのではないかなと思います。

患者様側の意識が変われば、動物病院側の意識が変わらざるを得無い時代が来るかもしれません。

犬さん・猫さんに関わる人全員で、何が良いのかを考えられる世の中になればいいなと思います。

それでは、今日はこのへんで失礼いたします。

当院での実際のご経験を書いていただけると、皆様の参考になるかと思います。

ご協力いただけると嬉しいです↓

https://g.page/r/CUM1xhKUO1ueEBE/review

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