みなとまちアニマルクリニック(清水区動物医療センター)は、心臓病・腎臓病・麻酔に力を入れている動物病院です。

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12月22日水曜日の診察時間です。犬さんの僧帽弁閉鎖不全症について。静岡市清水区の動物病院、みなとまちアニマルクリニックです。

こんばんは。大山です。

12月22日水曜日の診察時間です。

午前中は 9時30分 から 12時 まで

午後は 17時 から 20時まで(受付は診察終了30分前まで)となります。

よろしくお願いいたします。

先日の循環器学会のこともありますので

今日は犬さんの僧帽弁閉鎖不全症についてでも書いていきたいと思います。

僧帽弁閉鎖不全症は、わんちゃんの心臓疾患で最も多い疾患で

特に小型から中型犬が加齢とともに出てくる代表的な循環器疾患です。

犬さんや猫さんの心臓は上の図の人間の心臓と同様に

4つの部屋に区切られています。

中学校の時に勉強したかもしれませんが、左心房・左心室・右心房・右心室という4つの部屋です。

僧帽弁という弁はこれらのうち

左心房と左心室の間を隔てている弁になります。

弁は通常、血液の流れが一つの方向にしか流れないように(逆流しないように)するための装置であり

体全体に血液を巡らせるためのポンプとしての心臓の役割を果たすために大事なものになります。

僧帽弁閉鎖不全症という疾患は

文字通り、僧帽弁がきちんと閉まらなくなる疾患です。

そうすると、本来は左心室から大動脈へと血液が流れるはずが

左心室から左心房へと血液が逆流してしまう状態になります。

この逆流が、いわゆる心雑音となって聴診器でキャッチできるわけで

何かしらで動物病院を訪れた際に病気の発見に繋がるのです。

僧帽弁閉鎖不全症は基本的には慢性的に進行していく疾患ですので

逆流が始まったからといって、すぐに症状が出てくるわけではありません。

逆流のある状態が長期間続いていたり、逆流量が徐々に増えてきたりすると

次第に左心房自体が大きくなってきます。

そうすると、心臓拡大により気管を挙上することで咳の症状が出てきたり

場合によっては左心房から肺静脈へと血液が逆流することで、肺水腫を来すこともあります。

肺水腫は簡単に言うと、肺が水浸しになっているような

溺れてしまっていて呼吸ができないようなイメージの状態ですので

動物にとっては大変苦しい緊急事態です。

そうならないように、早期発見・早期治療介入が必要となるわけですが

僧帽弁閉鎖不全症には、ACVIMという団体が発表しているステージ分類というものがありますので

ここに当てはめて投薬を始めるか?何の薬を選択するか?を考えていくことが基本となります。

最近は、心雑音があるというだけでピモベンダンという薬が乱用される事態になってしまっており

特に、ACE阻害薬という薬とピモベンダンというお薬の合剤が多用されているのをよく見かけます。

本当は必要のない薬なのに、雑音があるから必要だと言われ、長期的に飲んでいる方を見る機会も多いです。

また、逆に、明らかに心雑音があり、そこから咳が出ている可能性が高いのに

ずっと気管支拡張剤を飲んでいる子もいらっしゃったりします。

大事なのは、身体検査で聴診器を当てて雑音を発見するのはもちろんですが

その後、胸部のレントゲン検査や心臓のエコー検査、血液検査などを組み合わせることで

きちんとその子の病態を把握してあげることです。

先日の学会でも

『最近はこんなにひどい肺水腫はもう見かけなくなりました』とおっしゃりながら

心原性肺水腫で亡くなったわんちゃんの肺の写真をスライドに挙げておられる先生がおりました。

30年前のお写真だそうです。

ですが、僕が静岡に来てから

今まで心臓が悪いなんて一度も言われたことがなく、咳の治療で他の病院に通院していた、という主訴で

当院にいらっしゃった方が、心原性肺水腫であったケースが何件もあります。

なんだかなあ、と思いますが

何としてでも静岡市の動物医療をせめて世の中の基準に合わせていくぐらいにはしたいですよね。

僕に何ができるのかはわかりませんが

ひとまず目の前の患者様にきちんと向き合っていきたいと思います。

それでは、今日はこのへんで。

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