腎臓病

KIDNEY DISEASE

QOLを落とさない慢性腎臓病治療

慢性腎臓病は犬・猫さんともに死因のtop3に入ってくる重要な病態です。
当院は、腎泌尿器疾患の診断・治療に力を入れて取り組んでおります。

特に犬・猫さんの慢性腎臓病の内科管理に関しては総合的な評価を心がけており、BUNやCre、SDMAといったいわゆる院内で測定が可能な血液検査の数値だけではなく、尿検査、血圧測定、画像検査なども実施し、病態に応じて、尿蛋白クレアチニン比の測定、FGF23といった特殊検査も実施しております。

検査の結果から高血圧や蛋白尿、尿毒症や高リン血症などの有無を評価し、その子の病態に応じたテーラーメイドの慢性腎臓病の内科管理を行ない、腎臓病の進行を可能な限り遅らせることで犬・猫さんのQOLを落とさないような取り組みをしております。

慢性腎臓病の内科管理・治療には国際獣医腎臓病研究グループ(IRIS)のガイドラインに基づきステージングを行い、それぞれのステージにおいて必要と判断した治療のみを実施していく形を取っています。
高血圧に対しては降圧剤を、蛋白尿には蛋白尿に対する薬剤を、高リン血症には食事療法やリン吸着剤の使用を検討していくという、それぞれの病態にあった治療を行います。

「血液検査で腎臓の数値が高いから、この子は腎臓病だね。これから皮下点滴を定期的にしましょう」
という時代はもう終わろうとしております。
慢性腎臓病はきちんとした病態把握とそれに応じた内科管理が必要な疾患です。

犬・猫さんの腎臓病でお悩みの方は、ぜひ一度当院までご相談いただければと思います。
またもし、多飲多尿など気になる行動がありましたら、お早めにご来院ください。

当院の慢性腎臓病に対する考え方をブログに書いております。
犬猫さんの慢性腎臓病についてご興味のある方はぜひご一読ください。